皆様、お待たせしました。
読者の中で起業を考えている方もいるかと思いますが今回は簡単に私の経験談を綴ります。
学生時代の交友関係
小学校、中、高、大と進むに連れて友人も増え変化していきますよね。
やがて誰もが学生ではいられなくなり社会へ出ていきます。
社会出ればまた交友関係も変わってきます。
社会で出来る交友関係とは学生時代に出来た友達とは本質が全く異なりますよね。
学生時代は損得勘定で友達を作るわけではないので気持ちの部分で繋がれます。
しかし社会人になって出来た関係は友人、友達とは言いがたい関係が多くあります。
当然です。ビジネスフィールドで出会った関係は損得勘定で計ります。
良くも悪くも。
起業開始
私には20年来の友人がいました。
今後あれだけ仲良く出来る友人は出てこないと思います。
ある日会社を作りたいから一緒にやらないかと打診されました。
その時、私は海外から帰ってきて日本で何しようかなと考えていた矢先だったので
好意的に彼のスカウトを受けベンチャーしました。
大きな後ろ盾もあって初年度から無借金、黒字化で進んでいきました。
徐々に社員数も増え会社としては何の問題もありませんでした。
しかし彼と関係がぎこちなさが生じたのは起業から半年が経ってからでした。
お金が好きだった彼はワンマン経営に走ります。
冷静さに欠けていた彼に「今は時期尚早だからやめておこう」と助言したのがきっかけでした。
結果、大して下調べもせず目先の利益だけみて手を出したビジネスは大きな損失を生みました。
小姑の様にアドバイスされることを一番嫌がる彼の性格を知っていながら私はアドバイスをし続けました。
その結果双方のコミュニケーションは完全に欠落しお互い何処で何をやっているのかさえ分からない状態になりました。
顧客(クライアント)が離れていく大きな理由はコミュニケーション不足なのです。
CRM
CRMと呼ばれる経営用語でCustomer Relation Managementはとても重用な企業戦略の一つです。
私たちは「彼と私の間でのCRM」を怠っていたのです。
帝国データバンクが発表している中小企業の倒産データがあります。
お金との付き合い方
お金は人格を変えます。
お金は人を狂わせるとと言ってもいいかもしれません。
よく聞かれる言葉で「友達と一緒に起業してはいけない」と言われますが
正に私はそれを経験しました。
おそらくもう彼に会うことはないでしょう。
私の素直な気持ちは彼を恨んだり憎んだりはしていません。
むしろ貴重な経験をさせてもらったなと感じています。
確かに貴重な友人を失いましたが貴重な体験を得ることが出来ました。
気持ちで繋がっていた関係は気持ちの問題で離れていきます。
お金で繋がっていた関係はお金で離れていきます。